Modern Physician 35-12
高齢者の摂食嚥下サポート

若林 秀隆 企画編集

2015年発行 B5判 136頁
定価(本体価格2,800円+税)
内科系総合雑誌

内容の説明

超高齢社会を迎えたわが国では、高齢者の摂食嚥下障害予防が今後の重要な課題であり、摂食嚥下サポートもこれまでの脳卒中モデルから高齢者モデルへのパラダイムシフトが必要である。本特集では、老嚥・オーラルフレイル、サルコペニア、認知症の摂食嚥下障害を取り上げ、早期発見のための各種評価法、栄養管理、リハビリテーションの実践を、多職種との連携も含めて、その対応を示した。

おもな目次

【今月のアプローチ】

巻頭言(若林 秀隆)
■老嚥と摂食嚥下障害の原因
1.フレイルとサルコペニア(荒井 秀典)
2.老嚥(金久 弥生)
3.オーラルフレイル(糸田 昌隆)
4.サルコペニアの摂食嚥下障害(前田 圭介)
5.認知症の摂食嚥下障害(平野 浩彦)
6.薬剤性の摂食嚥下障害—味覚障害も含めて—(東 敬一朗)
■診察時にできる老嚥と摂食嚥下障害の評価
1.診察時にできる摂食嚥下スクリーニングテスト(石井 良昌他)
2.診察時にできる老嚥の評価:EAT-10(栢下 淳)
3.診察時にできる口腔機能と口腔環境の評価(貴島真佐子)
4.診察時にできるサルコペニアの摂食嚥下障害の評価(吉村 芳弘)
5.診察時にできる認知症の摂食嚥下障害の評価(枝広あや子)
■老嚥と摂食嚥下障害のリハビリテーション
1.診察時にできる老嚥に対する摂食嚥下訓練(上野理美子)
2.診察時にできるオーラルフレイルに対する口腔ケアと訓練(白石 愛)
3.診察時にできる摂食嚥下障害患者に対する薬剤調整(長谷川 聰)
4.診察時にできる摂食嚥下障害に対する嚥下調整食指導(園井 みか)
5.サルコペニアの摂食嚥下障害とリハビリテーション栄養(西岡 心大)
6.誤嚥性肺炎に対する早期リハビリテーション(百崎 良)
7.誤嚥性肺炎に対する早期経口摂取(小山 珠美)
8.認知症の摂食嚥下障害に対するリハビリテーション(山田 律子)
9.摂食嚥下障害に対する歯科治療(藤本 篤士)

■私の処方■
易怒性の強いアルツハイマー型認知症に(内山由美子)
シェーグレン症候群患者(伊藤 聡)
メタボリックシンドローム患者(足立 清香)
■診療の秘訣■
インフルエンザ肺炎(池松 秀之)
患者がすべてを教えてくれる(坂本 穣)
心停止蘇生後患者に対する脳低温療法(大谷 典生)
■実践NEURO 脳卒中集中リハ・レポート!■
REPORT 7 急性期症例へのTMS(佐々木信幸)
■不連続な時間〜心筋梗塞後を生きるある精神科医のつぶやき■
第9回「オキシトシン万歳!」(芦澤 健)
■臨床論文を適正にみる,考える■
第8回 “針小棒大”に注意!(桑島 巖)
■診療のエッセンス■(朔 啓二郎)
■NSAIDs服用患者に対する小腸カプセル内視鏡の位置づけ■(岡 志郎)

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