新興医学出版社は、多くの先生方に温かいご指導、ご支援をいただきながら出版活動を続け、おかげさまにて創立50年を迎えることができました。創業者、服部秀夫の出版理念「医学を研究者のみのものとせずに、一般臨床に直接フィードバックさせ生きた学問としたい」を掲げ、先生方の日常診療にお役立ていただけるよう、書籍、神経心理学検査等を刊行しております。

　私どもは毎日地道にコツコツ、ひたすらに編集活動を行っておりますが、そのなかから思いもよらぬ企画が生まれております。昨今では「医療者のためのChatGPT」、「クマ外傷―クマージェンシー・メディシンー」、「認知症の先入観をほどく―本人・ケアラー・医療者が前向きになれる言葉の提案―」などのオリジナル企画が話題となりました。医学書でありながら、医学を超えたチャレンジ、スピーディでフレキシブルな姿勢が評価されております。
　また、これまでの学会テキストや学会誌の製作を通して、日本精神神経学会様による初の公式テキスト「日本精神神経学会 精神科専門医テキスト」を担当させていただきました。小社編集部のきめ細やかな校正、手を抜かない仕事ぶりを多くの先生方にご評価いただきました。ここに編集部一同、心より感謝申し上げます。今後も小社らしさ、強みを十分に活かし、臨機応変な姿勢でチャレンジいたします。
　引き続き精神医学、神経内科学、リハビリテーション、東洋医学を中心に、さまざまな医学領域での出版に尽力し、同時に神経心理学検査の刊行にも力を入れたいと考えております。オンラインでの発信にも力を入れて参ります。
　いつも新興医学出版社に温かいご指導ご支援くださる先生方、諸学会の皆さま、協力会社の皆さまに心から感謝を申し上げます。これからもスタッフと心を合わせ、地道に確実な仕事を積み上げ、刊行を続けることによって、先生方により信頼され、必要とされる出版社として努力を続けて参ります。
　どうぞ引き続き、ご指導ご鞭撻のほど、心よりお願い申し上げます。

2025年10月