Modern Physician 32-9 緩和ケア最前線
東原正明 企画編集

2012年発行 B5判 112頁
定価(本体価格2,700円+税)
内科系総合雑誌

その他執筆者など▼
内容の説明▼
 さまざまな鎮痛薬の開発や精神科医によるリエゾン・コンサルテーションの現状など最新の緩和ケア医療の動向を概説。緩和ケアについては、小児緩和ケア、婦人科がん、消化器癌といった臨床における各専門医が薬物使用の実際を、その選択方法や使用方法、副作用対策についてまとめた。また、スピリチュアルケアやグリーフケアの実際、新しい試みであるがんサロンの取り組みやがん患者のピアサポートについても触れた。 
おもな目次▼

【今月のアプローチ】
巻頭言(東原 正明)
■緩和ケア医療の動向
1.がん疼痛治療の新しいスタンダード:がん疼痛の薬物療法に関するガイドライン(2010年版)
  の概要(下川 美穂)
2.わが国のホスピスケア―30年の流れ(池永 昌之)
3.在宅ホスピス,在宅看取りの実際(岩井 正勝他)
4.がん患者のリエゾン・コンサルテーション(山本 賢司)
5.緩和ケアにおける医療保険と介護保険(福井小紀子)
■症状緩和の実際
1.疼痛緩和薬使用の実際―非オピオイド鎮痛薬の選択から副作用対策まで(中西 京子他)
2.疼痛緩和薬使用の実際―オピオイドの選択から副作用対策まで(白土 辰子)
3.麻酔科医が担う緩和ケア(榎本 達也他)
4.放射線照射による緩和ケア(髙橋 渉他)
5.がん患者の症状緩和―呼吸困難・消化器症状(前田 隆司他)
6.がん患者の症状緩和―精神症状(せん妄,抑うつ,睡眠障害など)・倦怠感(松本 禎久他)
■臨床現場におけるがん緩和ケア
1.小児緩和ケア(小澤 美和他)
2.婦人科がん(鈴木 直)
3.頭頸部がん(大嶋健三郎他)
4.呼吸器癌(坂本 貴彦他)
5.消化器癌(谷水 正人他)
6.血液腫瘍(佐野 文明他)
■スピリチュアルケアとグリーフケアの実際
1.終末期患者のスピリチュアルペインとそのケア(田村 恵子)
2.死産・新生児死亡のグリーフケア(太田 尚子)
3.救急現場におけるグリーフケア(榑松久美子)
4.ホスピスにおけるグリーフケア(松島たつ子)
5.一般病棟におけるグリーフケア(広瀬 寛子)
■緩和ケアの教育,新しい取り組み
1.緩和ケアの教育―学生,医師,看護師,薬剤師(高宮 有介)
2.がんサロンの取り組み(前田 景子)
3.がん患者のピアサポート(石川 睦弓)

■診療の秘訣■
関節リウマチの診療―特に早期診断について―(泉山 朋政)
本態性眼瞼けいれん(三村 治)
進行性の腎機能低下をみたら―コレステロール塞栓症―(三井亜希子)
■私の処方■
十二指腸球後部潰瘍(大澤 博之)
不眠に対しての処方~中途覚醒・熟眠障害への対応~(天野 雄一)
Helicobacter pylori除菌後の後療法(菊池 大輔)
Microscopic Colitis(顕微鏡的腸炎)(岡本 隆一)
■診療のエッセンス(朔 啓二郎他)
■診断推論トレーニング■
CASE5 下痢(碓井 文隆他)
■投稿論文■
心房細動患者における脳塞栓予防のための抗凝固療法―新規抗凝固薬を中心に(是恒 之宏)